保育実習理論♪問題の解きかた講座③移調の問題

問題の解きかた講座③保育士試験
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子どもの歌の譜面が示され、
「音を高く」「音を低く」するという
移調に関する問題は、
平成18年以来ずっと続いています。

これを解くには、
「何度下げる(上げる)か」
に対応するための「音程」の知識と、
「調と調号」の知識があれば楽勝です。

この「音程」「調と調号」に関する問題は、
パターンが何種類かああります。

①「~度」下げる(上げる)と音はどうなるか
②「~長調」にするとコードはどうなるか
③「~度」下げる(上げる)と何調(調名)になるか
④「~度」下げる(上げる)と調号はどうなるか

それぞれの解きかたを、
分けて解説していきます。

どのパターンが出ても困らないよう、
ポイントを押さえていきましょう!

その1)音程を上下させる移調の問題

「~度」下げる、または上げるようにと、
音程の度数で移調を指示する問題です。

以下は平成24年の問題です。
※「こいのぼり」は著作権が消滅しています。

度数を指定する移調問題
「こいのぼり」

大丈夫、
この曲が「こいのぼり」と分からなくても、
問題は解けます。

このパターンの問題は、
✓ABCの音を正しく読み、
✓指定された度数分移動させる

やることは、たったコレだけです。

ABCの音を正しく読む(ひっかからない!)

このパターンで「移調」の問題が出るとき、
もとの楽譜にかなりの確率で「♯や♭」がついています。

つまりひっかけ問題なのです。

曲についている「調号」に気づかないと、
ほぼひっかかります。

では先ほどの「こいのぼり」の問題で
見てみましょう。

こいのぼり_変ホ長調

赤で囲んだ調号、つまり♭を見落とすと、
A→シ、B→ファ、C→ソ
と読んでしまいます。

しかし!!
この曲には♭が3つ付いているので、
「シ・ミ・ラ」に必ず♭が付くのでしたね。

→♯や♭が何コで何調・・・を復習する

なので再度、気をつけて読むと、
A→シ♭、B→ファ、C→ソ
となります。

くれぐれも「調号」を見落とさないように!

指定された度数分 移動させる

音程については、しっかり覚えましたか~?

保育士試験で出る音程、
すなわち「度数」はたった6種類です。

おまじないのように覚えてしまいましょう。

度数鍵盤の数度数鍵盤の数
短2度2つ長2度3つ
短3度4つ長3度5つ
完全4度6つ
完全5度8つ
度数が大きくなるほど鍵盤数も増える!

→音程をしっかり復習する

上記の表にある鍵盤の数だけ、
下げたり上げたりして、移動させます。

ここで気をつけること。
■下げるときは鍵盤の「左側へ」
/上げるときは鍵盤の「右側へ」
■数えるとき「もとの音」を①とカウントする
■白と黒の鍵盤すべてをジグザグにカウントする

鍵盤上の音の上げ下げ
下げるときは左へ/上げるときは右へ
鍵盤の上げ下げの数え方

平成24年の問題の答えは・・・

では先ほどの「こいのぼり」の問題を
解いてみましょう。

まず問われているA~Cの音を、
正確に読み、
鍵盤上で間違わずにチェックします。

調号に気をつけて・・・
A→シ♭、B→ファ、C→ソ でしたね。

問題の音を鍵盤上で間違えずに確認

そうすると、
A→⑯、B→⑪、C→⑬になりました。

これらの音を、
「短2度下」に移動させるということは、
「鍵盤2コ分」左に移動ということです。

鍵盤2コ分_左に移動する

すなわち答えは=2でした!

その2)コードの移調

「~長調」に移調した場合、
指定されたコードはどうなるか、
という問題です。

過去5回、出ました。

以下は平成30年後期の問題です。
※「どんぐりころころ」は著作権が消滅しています。

平成30年_後期の問題

このパターンの問題の解きかたには、
以下の3つのポイントが重要です。

✓もとの調は「何調か」判断する
✓何度下げる(上げる)のか音程を判断する
✓コードを「英語の音名と考えて」
音程分だけ移動する

そう、コードと聞くと「え!?」
と身構える人もいますが、
この問題は「コードの構造」はあまり関係ないです。

では詳しく見ていきましょう。

もとの調は「何調」か

第一段階として、
移調する前の「もとの調」は何調かを、
間違えずに判断します。

調と調号については覚えましたか~?
おまじないのように覚えてしまいましょうね。

→音階と調を復習する

保育士試験に出るのは、
♯、♭3つまでの調です。
以下の調さえ覚えれば大丈夫でしょう。

調の名前調号♯・♭がつく音主音(音階の始まりの音)
ハ長調何もつかないド
ト長調♯が1つファソ
ニ長調♯が2つファ・ドレ
イ長調♯が3つファ・ド・ソラ
ヘ長調♭が1つシファ
変ロ長調♭が2つシ・ミシ♭
変ホ長調♭が3つシ・ミ・ラミ♭

トニイ、ヘロホ、ファドソ、シミラ・・・
などと唱えて覚えて下さいね!

では先ほどの問題の「どんぐりころころ」は、
何調でしょうか?

♯が2つついているので「ニ長調」ですね。

何度下げる(上げる)のか?移調先の調との音程

「ニ長調」のどんぐりころころを、
「ハ長調」にする問題です。

何度下げる(上げる)と「ハ長調」になるのか?

この2つの調の音程を調べるときは、
それぞれの調の主音どうしの音程に注目します。

調と調の音程を調べる

主音どうしを調べると、
鍵盤3コ分、下に移動することが分かりました。

ということは、コードについても
鍵盤3コ分(長2度)下に移動すれば良いのです!

コードを音程分 移動させる

移動させるコードは、
D、A、G、E7の4つです。

まず、このコードネームのアルファベットを、
英語の音名と捉えて、
分かりやすいドレミに置き換えます。

コードネームを音名に置き換える

もちろん、
英語音名のままでOKの人は、
そのままで良いですよ。

→英語の音名を復習する

次に赤い文字の音を、
鍵盤3コ分下へ移動させます。

置き換えた音を移動させる

ここまで出来たら、
あとは移動した音を英語の音名に変えれば、
コードネームになります。

移動した音を英語音名に直す

すると答えは=1ですね。

コードネームの「根音」を、
音程分の鍵盤の数だけ移動する
、
というイメージです。

この時、
「~7」「dim」「aug」「m」などは、
移動先でも同じようにつきますので、
忘れないように・・・。

その3)移調した時の調名・調号を答える問題

平成30年前期までは、
問5でずっと、この問題が出ていました。

問4で「完全4度下に・・・」などの問題があり、
問5で「何調になりますか」と聞くパターンです。

ここ最近、5回にわたって
リズム問題が出されていて姿を消していますが、
また出るとも限りません。

この問題の解きかたは、
以下のとおりです。

✓もとの調は「何調か」判断する
✓その調の主音(音階の始まりの音)を、
指定されている音程で下げる(上げる)
✓移動した音が主音になる調名を答える

それでは前術の平成24年の問題、
「こいのぼり」を使ってみてみましょう。

平成24年_問5

問4では「短2度」下げると、
音はどうなるか、でした。

ここでは「短2度」下げると、
調はどうなるか、です。

もとの調は「何調」か

先ほどの「こいのぼり」はこちらです。

こいのぼり_調号に注目

♭3コがつくのは何調でしょうか?

調のまとめ、再掲しますね。

調の名前調号♯・♭がつく音主音(音階の始まりの音)
ハ長調何もつかないド
ト長調♯が1つファソ
ニ長調♯が2つファ・ドレ
イ長調♯が3つファ・ド・ソラ
ヘ長調♭が1つシファ
変ロ長調♭が2つシ・ミシ♭
変ホ長調♭が3つシ・ミ・ラミ♭
覚えちゃおう!!

はい、♭3コは「変ホ長調」で、
調の主音は「ミ♭」です。

この「ミ♭」を「短2度」下げれば良いのです。

調の主音を下げる(上げる)

「短2度」は「鍵盤数2コ」です。

ミ♭を左側へ「鍵盤2コ」移動させましょう。

主音を音程分 移動する

移調先の調の主音は「レ」
ということが分かりました。

レを日本語音名に直すと・・・
「ニ」ですね。

ということで答えは「ニ長調」
4が正解です。

移調した調の「調号」は

このパターンの問題も、
問5で何回かでました。

移調した時の調号は?

手順はほぼ先ほどの、
移調した調の「調名」を答えるのと同じです。

✓もとの調が「何調」か判断する
✓もとの調の主音を
指定された音程で動かす
✓移動した主音の調が、
♯・♭が何コつくか判断する

前述の「こいのぼり」を
「短2度下」に移調した結果、
「ニ長調」になりましたね。

この「ニ長調」の調号を答えれば良いわけです。

ニ長調は♯が2つ、
すなわち答えは=4でした!

まとめ 調号や音程はゼッタイおぼえる

移調の問題で扱われる調は、
ハ長調以外、6種類に限られます。

それぞれの調と調号の関係、
すなわち調の主音、♯や♭が何コついて、
どこにつくのか・・・
はスラスラ出てくるように覚えておきましょう。

また「音程」についても
6種類に限られます。
鍵盤の数を覚えておいて、
チャチャっと移動できるようにしておくと良いですね。

またイタリア語音名(ドレミ・・・)、
日本語音名(ハニホヘト・・・)、
英語音名(CDEFG・・・)についても、
読み替えがサクっとできると良いですよ!

→音名を復習する

次回は問6に出てくる、
音階の問題を取り上げます。