保育士試験の実技ピアノの
「弾き歌い」試験に向けて、
じゅうぶんに準備はしてきましたか~?
実技試験が受かれば
「保育士資格」はもう目前です。
受験票の準備や会場へのアクセスの確認は、
誰でもしっかりやっていることと思います。
この記事では、
「ピアノ弾き歌い」の試験前日の準備と
当日の心構えについて
数多くの受験生を指導してきた私が
ポイントをお伝えしていきます。
ポイントを実践して、
安心した気持ちで試験にのぞんで下さいね!
試験の前日にすべきこと
たくさん弾きすぎない
不安な気持ちから・・・
繰り返し、繰り返し練習したくなりますよね?
でも、
もう試験は明日に迫っています。
確認するだけで、じゅうぶんです。
たくさん弾きすぎて、
かえって指がもつれて
不安が募ることになったり、
場合によっては、弾きすぎて
腱鞘炎などを起こしたら大変です。
「今日は〇時まで弾く」
「何回弾いたら、終わり」などと、
自分で決めて、
思い切って練習はやめましょう。
楽譜の準備の確認
製本された楽譜を使う人は、
問題ありませんが、
A4などの用紙にプリントしたものを使う人は、
必ず
しっかりした台紙に貼りましょう。
紙のまま持ち込むと、
譜面台に立てにくいし、
試験会場の空調などによって
「ふわ~」っとめくれてしまう危険が高いです。
工作用紙とか、
厚紙、段ボール紙などに
しっかり貼り付けましょう。
タオル、使い捨てカイロの準備
7月の試験と10月の試験とでは、
季節が異なるので、
準備するものが異なってきますが・・・
ハンカチ・ミニタオルなど、
手を拭くものは必ず持って行きましょう。
「私は手汗は出ないから・・・」という人も、
念のため持って行くことを
おススメします。
緊張して、汗で手が滑って・・・
ミスをいっぱいして・・・
という後悔はしたくありませんね。
また場合によっては、
前に弾いた人の汗が鍵盤に残っていて、
弾きにくそう・・・という時は、
弾く前にササっと拭いても良いのです。
当日は、
ハンカチやタオルを服のポケットに入れるか、
楽譜と一緒に
手に持って会場に入りましょう。
手に持っている場合は、弾く前に、
鍵盤の端っこ(黒いところ)に置けば
大丈夫ですよ!!
また、12月の試験の時は、
寒くて手が冷たくなり、
上手く動かしにくくなることがあります。
手先が冷たくなりやすい人は、
迷わず使い捨てカイロを持って行きましょう!
試験当日の心構え
時間に余裕を持って会場に向かう
実技試験は、毎年日曜日に開催です。
公共交通機関は、
場所によっては平日より運行数が減ったり、
ファミリーの外出で混み合ったりと
想定外のことが起こり得ます。
なるべく早めに会場に向かい、
まだ会場が開いていない場合は、
近くのカフェやコンビニで時間を稼ぎましょう。
楽譜を見ながら「イメージトレーニング」
早めに会場に着いたら、
楽譜を見ながら「エア」で弾いてみましょう。
指を動かしながら、
出来れば声も出してみましょう。
※周りにびっくりされない程度に・・・
残念ながら、
会場でのピアノの練習はできません。
歌も、
朝起きていきなり声が出ない場合があります。
必ず、
自分の指と声の試運転をしましょう!
気持ちの良い挨拶と弾きやすい設定
いよいよ・・・自分の番がやってきました!
部屋には、試験官と自分だけとなり、
緊張感は高まりますが・・・
ぜひ気持ち良く
「よろしくお願いします」と挨拶しましょう。
多少、
演奏がぎこちなくなってしまったとしても、
気持ちの良い挨拶をするのと、
しないのとでは・・・
だいぶ印象が違いますよね?
そして、ぜひ実行して欲しいのが
「椅子の高さ」の調整です。
前に弾いた人が
低く下げっぱなしだったり、
高いままになっていたら、
すごく弾きにくい状態になっているかも知れません。
基本的には、 鍵盤に伸ばした腕が、 地面と平行な状態がベストです。
※この状態は、
普段の練習の時から意識してみて下さいね。
試験官が見ている前で、
椅子の高さの調節なんて・・・
ムリですぅ
緊張しますよね?
でも・・・一度すわってみて、
あまりにも弾きにくそうだったら、
必ず調整して下さいね。
出来なかったら、
試験官にお願いしても良いんですよ!
弾きなおしても、良い!?
頑張って弾き始めたものの・・・
緊張して、
高さを間違えて弾き始めちゃったり、
前奏からコケちゃったり・・・
っていう状態になったら、
気持ちが萎えて
最後まで弾けなくなるかも知れませんね。
これは、あくまでも私の考えですが、
最初の数小節であれば
→止まって→戻って
もう一回弾き直しても良いと思います。
ただし、
弾き直しは1回限りにしましょう!
2~3回も弾き直しているうちに、
確実に評価は下がっていきます。
さらに、
曲の半分くらいまで弾いてからの
「もう一回」はタブーです。
最初からの弾き直しは・・・
・一回だけ
演奏が途絶えてしまったら・・・対処法
どうにか弾き直して、
順調に進んでいたのに・・・
途中で指がもつれたり、
緊張でワケが分からなくなったり、
ということが起こらないとも限りません。
(そんなこと、想定したくもありませんが・・・)
でも、
途中で演奏を停止して会場を出てくるのは、
とっても勿体ないです!
可能な限り、演奏をして帰りましょう。
つまり、
・歌だけをしっかり歌い続ける。 ・歌と右手だけを続ける、 または歌と左手だけを続ける
演奏が途絶えた長さにもよりますが、
最後まで演奏することが
評価に大きく反映されます。
合格には
100点のうち60点もらえば良いのです。
最後まであきらめずに、
演奏しきって下さいね!
そして、
気持ち良く挨拶をして退室しましょう。
まとめ
この記事では、
保育士試験のピアノ実技について、
前日の準備と、
当日の心構えやコツについて紹介しました。
前日の楽譜の準備や、
試験の真っただ中の対処法、
ぜひ役立てて下さいね。
忘れないでほしいことは、
あくまで
「保育士」の試験だということです。
音楽大学の演奏試験でもないし、
ピアニストになるための
コンテストではないのです。
大事なのは、
・ピアノだけの技量をみられる訳ではない
→未来の保育士として
表情豊かに歌う、弾くことです。
あなたらしく、
伸び伸びと楽しそうに弾ければ、
合格が見えてくるはずです!
もっと詳しい「音楽」の試験対策の情報や、
他の領域「造形」「言語」についての情報は、
出版されている書籍も参考にすると良いですよ!
また、保育士試験の合格のコツは、
こちらの記事も参考にしてみて下さいね。