保育実習理論♪おぼえよう!音楽の基礎知識④いろいろな楽器

音楽の基礎知識シリーズ④保育士試験
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問6の選択問題では、
さまざまな音楽の知識が問われますが、
楽器についての出題も多いです。

過去問をすべて見た結果、
3回に2回くらいの割合で、
出ています。

「保育に関係ある?」という楽器も、
出てきていますが・・・

これまで出題された楽器を中心に、
保育士試験に出る可能性が高いものを
まとめていきます。

基礎知識として、
覚えていきましょう。

鍵盤楽器

文字通り、鍵盤がある楽器です。

保育士試験に向けて、
覚えておきたい鍵盤楽器です。

名 称覚えておきたい特徴
ピアノ鍵盤は88鍵
・グランドピアノ、アップライトピアノ
・オーケストラの全ての楽器の音域を
 1台でカバーする
・打楽器でもあり、弦楽器でもある
・ハンマーで弦をたたいて音を出す
オルガン・教会のパイプオルガンが発祥
・学校の足ぶみオルガン
・鍵盤ごとのパイプやリードに
 空気を流して音を出す
➡「管楽器」でもある
・足の鍵盤がある
電子オルガン・エレクトーン(YAMAHAの商品名)
・鍵盤を弾いて電気信号を伝えて
 音を出す
アコーディオン・別名「蛇腹楽器」
・ピアノ式鍵盤、ボタン式鍵盤がある
・鍵盤数は
 26鍵・34鍵・37鍵・41鍵が一般的
・鍵盤数が多いほど重たくなる
・左手ボタンはベース音とコード
 ボタン数は8~120個とさまざま
・蛇腹を動かして
 リードに空気をに送って音を出す
・携帯に便利
鍵盤ハーモニカ・金属製のリードに息を吹き込んで
 音を出す
・鍵盤数は25~44鍵と
 商品によって異なる
 ※小学校では32鍵が一般的
・携帯に便利
チェンバロ・別名 ハープシコード
・ピアノの祖先
・ルネサンス音楽、バロック音楽で愛用
・鍵盤が白と黒、逆
・弦を爪(プレクトラム)ではじいて、
 音を出す
・音が弱く、繊細
赤字:過去に出題されています
楽器リスト①
楽器リスト②

弦楽器

過去問で出されているのは、
ギター、ヴァイオリン、三味線です。

三味線が、
ちょっとビックリですね。

プラスして、
ヴァイオリン属の楽器を、
大きさ順に覚えておくと良いと思います。

名 称覚えておきたい特徴
ギター6本(または12本)の弦
・クラシックギター:
 ナイロン弦の元祖ギター
・アコースティックギター:
 スチール弦、フォークギター
・エレクトリックギター:
 アコギにアンプを取り付けたもの
・どのギターも調弦は同じ
 下からミ・ラ・レ・ソ・シ・ミ
ヴァイオリン・ヴァイオリン属で最も小さく、
 最も高音の楽器
基本は4弦
・調弦は下からソ・レ・ラ・ミ
・馬のしっぽを張った弓で音を出す
ヴィオラ・ヴァイオリン属の
 小さいほうから2番目
・調弦はド・ソ・レ・ラ
・ヴァイオリンより低音
 サイズは10cmほど大きい
チェロ・ヴァイオリン属の
 大きいほうから2番目
・調弦はド・ソ・レ・ラ
・ヴィオラよりさらに低音
 大きさは全長125cmくらい
コントラバス・ヴァイオリン属で最も大きく、
 最も低音が出る
・調弦はド・ソ・レ・ラ
・チェロよりさらに低音で、
 大きさは全長185cm前後
・唯一、立って演奏する
三味線・日本の弦鳴楽器
・3本の弦をバチで鳴らす
・調弦方法は3種類
 「本調子」「二上り」「三下り」
・伴奏する音楽に合わせて
 細棹・中棹・太棹に大別される
赤字:過去に出題されています
楽器③
低音 ⇔ 高音
楽器④
エレキ、アコギ、三味線

管楽器

管楽器は
「木管」と「金管」に分類されます。

古くは楽器の材質で分かれていましたが、
今では「音の鳴らしかた」で分けられています。

①くちびるの振動で鳴らす
➡金管楽器
②上記以外の鳴らしかた
➡木管楽器

金管楽器

金管楽器は、
問題に出てきたことはありません。

しかし、
木管楽器は出題されているので、
今後、金管も出る可能性アリです。

代表的なものだけ覚えておくと
良いでしょう。

名 称覚えておきたい特徴
トランペット・金管楽器の中で最高音域をもつ
・くちびるを振動させ、
 マウスピースを通して音を出す
・3つのピストンで音を変える
トロンボーン・スライドという伸縮管で
 音程を変える
・くちびるの振動によっても
 音の高さを変えられる
・スライドの長さは
 約150cm
ホルン・長い管をぐるぐる丸めた形
・ベルの直径は約30cm
・マウスピースはろうと型
・やわらかい音で、
 木管楽器とよく調和する
チューバ・金管楽器では最も大きく、
 最低音域を担当
・音程を変えるバルブは、
 タイプにより3~7本
・重量10~15kg、
 長さは80cm前後
金管楽器

木管楽器

一見すると「金属」で出来ているので
「金管かな?」と思う楽器も、
「木管楽器」です。

令和3年後期の問題で、
「サクソフォーンは木管楽器である」
〇か✕か・・・が問われました。

どちらかというと、
音が高い楽器が木管です。
また、リードを使う楽器が多いです。

名 称覚えておきたい特徴
ピッコロ・フルートの派生楽器
・フルートの1オクターブ
 高い音が出る
・オーケストラで最高音域
フルート・リードを使わない横笛
・トーンホールを開閉して
 音高を変える
・オケではメロディが多い
オーボエ・2枚のリード「ダブルリード」
・人の声に近い目立つ音
・チャルメラが原型
・最も演奏が難しい楽器として
 ギネスに登録
クラリネット・シングルリード
・4オクターブの音域
(管楽器の中で最も広い音域)
・グラナディラという木材
 ならではの柔らかい音色
サクソフォーン・一般的には真鍮で作られている
・通称サックス
・木管楽器の中では大音量が可能
・ジャズやポップスなど
 幅広いジャンルで活躍
リコーダー・木管楽器の一種
・プラスチック製のものは
 小学校などで使われている
・簡単に音が出せる
・長さの違いにより、音程の異なる
 いくつかの種類がある
オカリナ・リードがないエアリード式
・指穴の数、場所に決まりがない
・さまざまな材質
 (陶器製が多い)
・歌口の造りがリコーダーと似ている
ハーモニカリード楽器
・並んだ穴から息を吸ったり
 吐いたりしてリードを振動させる
・高級なものは木製、
 教育用はプラスチック製
赤字:過去に出題されています

リコーダーやオカリナも、
木管楽器の一種なのです。

覚えておいて損はなさそうですね!

ハーモニカの過去問は、
「ハーモニカはリード楽器である」
〇か✕か、でした。

木管①
金属製でも木管楽器です!
木管②
保育の現場でも使ってますね!

打楽器

打楽器は、
保育にも取り入れる楽器が多いため、
何回も、何種類も出題されています。

なじみのある楽器でも、
あらためて質問されると
「?」となるケースもあるので、
特徴はしっかり押さえておきましょう!

名 称覚えておきたい特徴
マリンバ木琴の一種
 鍵盤打楽器
・ピアノと同じ配列の
 木製の音板が並ぶ
・マレットというバチで
 たたいて音を出す
ハンドベル・17世紀イギリスの教会で誕生
・1つのベルが1つの音を奏でる
・本来は音高によって
 サイズが異なる
・昭和57年、日本で教育用に
 作られたのが「ミュージックベル」
➡「ハンドベル」とも呼んでいる
➡ミュージックベルは
 全て同じサイズ
タンバリン・浅い小型の太鼓
・鈴がないもの、皮を張って
 いないものもある。
・手や指でたたく他に、
 振って鳴らす、フチをこする、
 スティックでたたくなど、
 いろいろな奏法がある
カスタネットスペインの民族楽器
・スペイン舞踊のフラメンコに
 使われる
・一般的には木製、子ども用や
 教育用にプラスチック製も
・より速いリズム用に
 柄付きカスタネットもある
トライアングル・金属製
・金属製の棒(ビーター)で
 たたいて音を出す
・異なる大きさがあるが、
 一定の音律はない
三角形の形状から
 名づけられている
マラカス・シェイカーの一種
・木製、プラスチック製など多種
・中身は木の実、ビーズ、砂利など
・マンボやサルサなど、
 ラテン音楽で使われる
クラベス・2本の木片を
 上下にたたいて音を出す
※日本の拍子木は、
 平行にたたく
・円柱、または四角柱
赤字:過去に出題されています
打楽器

まとめ

保育実習理論の問6で、
楽器についての〇✕は、
楽器の分類
発祥の国
特徴
について問われることが多いです。

なかでも、楽器の分類がダントツで、

〇〇〇の楽器は「打楽器である」
△△△の楽器は「木管楽器である」

という問いが最多です。

今回まとめた5つの分類

①鍵盤楽器
②弦楽器
③金管楽器
④木管楽器
⑤打楽器

は、必ず覚えましょう。

また、楽器の特徴は、

・音の高低
・サイズ
・生まれた国
・どうやって音が出るか

以上について、
ポイントを押さえておくことを
オススメします!