今回のテーマは「拍子・拍子記号」です。
試験対策というと、
すぐに「過去問」や「問題集」に
トライする人がいますが・・・。
その前に、
覚えるべき「基礎」的なことを
しっかり頭に入れておかないと、
その場その場の答えを見て、
終わってしまいます。
まずは、楽譜を読み解くポイントを、
テッテー的におさえてしまいましょう
6回目の今回は「拍子記号」を取り上げます。
過去問をみると、拍子記号がヒントになる問題が
たくさん出ていますので、
ぜひ「読み解き方」を覚えてしまいましょうね!!
拍子記号と小節
ある曲が
「どの音符を1拍と数えて」「1小節に何拍」あるか、
をあらわすのが「拍子記号」です。
「小節」とは、
5線上で拍子に応じて区切られる単位を示します。
拍子記号の意味
では、もっと詳しく見ていきましょう。
譜例①では、
1小節に4分音符が4つ入っていますね。
それを表すのが「拍子記号」です。
分数の数字は・・・
分母 ⇒ この曲の基準となる(1拍と数える)
音符の名前の数字
分子 ⇒ 分母の音符が1小節に入る数
・・・を表します。
4分の4拍子だと、数字は同じ4ですが、
下の4は「4分音符の4」であり、
上の4は「4つ」という意味なのです。
では、4分の3拍子はどうなりますか?
4分音符が、1小節に3つ・・・ですね。
同じように考えて、4分の2拍子は?
4分音符が、1小節に2つ・・・ですね。
実際の楽譜はこんな感じになります。
単純拍子と複合拍子
ここまで見てきた2拍子、3拍子、4拍子のことを
「単純拍子」と呼びます。
それに対して、
6拍子、9拍子、12拍子・・・(3の倍数の拍子)を
「複合拍子」と呼びます。
たくさん覚えるのはタイヘンなので、
子どものうたに多く見られ、
保育士試験に出る「6拍子」に絞って覚えましょう。
では、
子どものうたに良く出てくる8分の6拍子を見てみましょう。
記号の意味は同じです。
すなわち、8分音符が1小節に6コ入ります。
しかし複合拍子では、
1小節に入る6つの音符を
「3つずつ」まとめて大きな1拍とみなします。
このように、8分の6拍子(複合拍子)は特例で、
1拍と数える8分音符を「3つずつ」まとめます。
リズムも、
ズンチャッチャ、ズンチャッチャ・・・と、
小さな3拍子が2回ずつ続く感じになります。
子どもたちと歌う曲の中で、
8分の6拍子といえば、
「思い出のアルバム」が有名かも知れません。
※譜面を出せなくてゴメンなさい
よく使われる 省略記号
「4分の4拍子」「2分の2拍子」については
省略記号があります。
保育士試験では
「2分の2拍子」はおそらく出てこないので、
「4分の4拍子」の省略記号についてだけ
覚えておくと良いと思います。
Cと書いて
「コモン commonまたはcommon time」といいます。
昔の計量記譜法の名残りの記号です。
4分の4拍子はとてもポピュラーなので、
コモンもしょっちゅう目にすることでしょう。
コモン = 4分の4拍子 と覚えて下さいね!
覚えるべき拍子記号
保育士試験で覚えるべきは、ズバリ!
この5つです。
それぞれの意味が
分かっている状態にしておきましょう~!
まとめ 徹底講座⑥で覚えること
徹底講座⑥で学んだことをまとめます。
今回は数字がたくさん出てきました。
(前回も、かな?)
音楽をやるのに、
意外と数学的なアタマが必要と言われるのも
分かる気がします(笑)
次回のテーマは、
調やコードを扱うのに必要な知識
「音程」です!
お楽しみに ♪♪