捨てない!保育実習理論♪音楽【ゼロから覚える】徹底講座⑤

徹底講座⑤保育士試験
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音楽理論・・・
たくさん覚えることがあって
「ゼイゼイ」してませんか~?

なにごとも最初に覚えることは
山のようにありますが、
一度おぼえてしまえば「楽勝」になると信じて
・・・取り組んでいきましょう!

今回は「音符と休符」を取り上げます。

過去問をみると、平成28年の後期、
そして平成30年の後期~直近の令和3年前期にわたって
「リズム問題」が出されています。

「問5」に、
「次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。
それは次のどれか」という問題が出ます。

リズム問題①
【出題例】ある歌の始めの部分です

もともと候補曲に並んでいる歌を知らないと
無理ですが(苦笑)・・・
リズムを「タン、タターン」と読めないと、
解けませんね。

※ちなみに・・・
譜例のリズムは「かたつむり」です。

音符・休符の種類はたっくさんありますが、
保育士試験に出る範囲にしぼって解説していきます。

リズムを攻略すると、
歌がパッとひらめくようになりますよ!!

音符の種類と長さ

音符とは ⇒ 音の高さ長さをあらわします。
ここでは「長さ」に着目して解説していきますね。

長さの関係について

まず全体の割合を
ザックリとつかんでみましょう。

「全音符」の長さを基準として、
その2分の1 ・・・ そのまた2分の1 を続けて、
全音符をいくつに分けたかが、
音符の名前になっています。

音符の長さの割合

これ以上細かい音符もたくさんありますが、
保育士試験では「16分音符」までしか出ていませんので、
ここでは扱いません。

単純音符~点がつかない音符~

全音符(ぜんおんぷ)

全音符
【全音符】すべての音の基準になります
  • 棒(符幹といいます)をつけずに
    白い符頭(ふとう)のみで表します。
  • 4分音符が4コ分の長さに相当します 
    ⇒ 4分音符については後述
  • 4分の4拍子のとき、1小節に1コ入ります。
    拍子については徹底講座⑥へ

2分音符(2ぶおんぷ、2ぶんおんぷ)

2分音符
【2分音符】下向きでも上向きでも、長さは同じ
  • 白い符頭(ふとう)に
    上向きか下向きの棒(符幹)をつけます。
  • 全音符の2分の1の長さ
  • 4分音符が2コ分の長さ
    ⇒ 4分音符については後述
  • 4分の4拍子のとき、1小節に2コ入ります。
    拍子については徹底講座⑥へ

4分音符(4ぶおんぷ、4ぶんおんぷ)

4分音符
【4分音符】下向きでも上向きでも、長さは同じ
  • 黒い符頭(ふとう)に
    上向きか下向きの棒(符幹)をつけます。
  • 全音符の4分の1の長さ
  • 4分の4拍子のとき、1小節に4コ入ります。
    拍子については徹底講座⑥へ

8分音符(8ぶおんぷ、8ぶんおんぷ)

8分音符
【8分音符】下向きでも上向きでも、長さは同じ
  • 4分音符の棒(符幹)の右側に、
    (符尾といいます)をつけます。
  • 上向きか下向きの棒(符幹)をつけます。
  • 全音符の8分の1の長さ
  • 4分音符の2分の1の長さ
  • 4分の4拍子のとき、1小節に8コ入ります。
    拍子については徹底講座⑥へ

16分音符(16ぶおんぷ、16ぶんおんぷ)

16分音符
【16分音符】下向きでも上向きでも、長さは同じ
  • 4分音符の棒(符幹)の右側に、
    旗(符尾といいます)を2つつけます。
  • 上向きか下向きの棒(符幹)をつけます。
  • 全音符の16分の1の長さ
  • 4分音符の4分の1の長さ
  • 4分の4拍子のとき、1小節に16コ入ります。
    拍子については徹底講座⑥へ

音符をつなげる ⇒ 連桁(れんこう)する

「8分音符」や「16分音符」など、
短い音がパラパラと書いてあると、
ビートの全体が分かりにくくなります。

4分の4拍子や、4分の3、4分の2など、
拍子については徹底講座⑥へ
4分音符を1拍と数える曲の場合
4分音符1コ分にまとめて書く方法があります。

連桁とは

これを「連行(れんこう)」するといいます。

試験で「連桁しなさい」
という問題は出ませんが、
楽譜を見たときに「これは・・・8分音符だな!」と
分かるようにしておきましょう。

16分音符を、4分音符1コ分にまとめると・・・

連桁のやり方②

このように桁(けた)が2本になります。

また、
8分音符と16分音符がミックスした
連桁パターンがあります。

いろいろな連桁

ミックスした場合は「桁(けた)の本数」に
気をつけて下さいね。
2本になっている部分が ⇒ 16分音符です。

3連音符~4分音符を3コに分ける・・・特別バージョン~

先ほど、8分音符×2コ ⇒ 4分音符 とお伝えしました。

連桁とは
8分音符2コ分は ⇒ 4分音符1コ!!

しかし、
ここで特別バージョンがあります。
曲の特徴によって、
4分音符を3コに分けることがあります。

3連音符
3連音符(または3連符)

「3連音符」または「3連符」と呼び、
3コの8分音符を数字の3で囲んで表します

「となりのトトロ」の挿入歌「さんぽ」の曲は、
イントロから3連音符がたくさん出てきますね・・・

※スミマセン、
著作権の関係で譜面を出せません・・・

この3連音符は、過去問をみると、
平成22年に「にじ」(新沢としひこ作詞/中川ひろたか作曲)
で出てきています。

直接「3連音符」についてを答える
問題ではありませんでしたが、
知識としておさえておくと良いでしょう。

さらに「連符」は「3連音符」だけではなく、
2連符、7連符、11連符・・・など無限にあります。

ただ保育士試験では扱いませんので、
大丈夫です。

付点音符 ~ 音符に・(点)を付ける ~

音符に点を付けるから
付点音符と呼びます。

点を付けると、
付ける「もとの音符」の半分の長さが足されます。
ということは、
もとの長さの1.5倍になります(長くなります)。

過去問で出ている楽譜に使われていた「付点音符」は
以下の3種類です。

付点2分音符の説明
付点4分音符の説明
付点8分音符の説明

え~っっ??

0.75とか・・・
数字がこまかくて覚えられませんよ!!

HAPPY先生
はっぴい先生

大丈夫!

こまかい数字は覚えなくて良いですよ。

付点音符は、
セットで一緒に出てくる音符があるんです。

そのセットでまとめて覚えておくと
良い
ですよ。

付点音符には特徴があって、
ちょっと長くなった分 + ちょこっと足す音符
というセットで出てくることが多いです。

セットで覚えよう①
セットで覚えよう②

特に「子どものうた」には・・・

タッカのリズム
リズムの王様!!

↑↑↑ このリズムが、
「子どもの歌」にはとっても多く使われています。

ぜひこの形で、
リズムは「タッカ、タッカ、タッカ」と覚えて下さいね。

休符の種類と長さ

休符とは
⇒ 音楽の音のない部分を「長さ」で表します。

種類は、
音符と同じ長さに対応するものが全てあります。

休符の長さの関係

音符と休符の関係

それぞれの長さの関係も大事ですが、
音符との関係も
しっかり押さえておくと良いでしょう。

音符と休符の関係
同じ長さどうしの音符と休符

気をつけよう!似ている「全休符」と「2分休符」

「全休符」と「2分音符」は形が同じで、
書く向き、書く場所に気をつけないと、
区別がつかなくなるほど似ています。

向きに注意!!

五線を書かないと、上
記のように線が上 ⇒ 全休符
線が下 ⇒ 2分休符 になります。

では、五線上で見てみましょう。

似ている休符

「全休符」は「第四線」から下向きに、
「2分休符」は「第三線」から上向きに書きます。

「休符を書きなさい」という問題は出ませんが、
リズム問題で
「何拍ぶん休みか」が分かっていた方が良いですね!

全休符の「その他の意味」について

「全休符」の基本的な長さは、
「全音符」と同じ4拍分ですが、
その他の意味もあります。

「全休符」は曲の拍子にかかわらず、
「1小節ずっと休み」をあらわすことができます。

全休符_その他の意味

リズムの読みかた(一例)

タタタン、タカタカ
・・・などリズムの読みかたに決まりはなく、
いろいろなパターンがあります。

小学校で習うものや、
リトミックで推奨しているものなど、
実にさまざまです。

ここではオススメの読みかたをご紹介しますが、
あくまで
「自分が覚えやすい読みかた」で良いと思います。

大事なのは「長さ」です。
長さが合っていれば、リズムは再現できます。

リズムの読みかた①
長い音符の読みかた例
リズムの読みかた②
こまかい音符の読みかた例

わけが分からなくなってきました~

HAPPY先生
はっぴい先生

あくまで「自分の読みかた」で良いんですよ!

大事なのは、
長さの区別がきちんとしていること。
正しく読めれば、
リズム譜を見たときに
「これは、あの曲!」と分かると思いますよ!

リズム譜を読んでみましょう(練習)

このリズム譜は、何の曲でしょうか?
次の4つの中から選んで下さい。

1.あめふりくまのこ
2.どんぐりころころ
3.かたつむり
4.はたけのポルカ

どんぐりころころ_読みかた
テケテケ・・・でも、チチチチ・・・でも、長さが合っていれば何でもOK!!

答えは・・・

どんぐりころころ譜面

「どんぐりころころ」でした!!

リズムを読む以前に、
設問に出ている歌を知らないと
むずかしいですが、
知っている曲から、
リズムに合わせてうたってみると
・・・解けそうですよね。

まとめ 徹底講座⑤で覚えること

徹底講座⑤で学んだことをまとめます。

  • 音符の種類と長さ
    ~単純音符と付点音符~
  • 休符の種類と長さ
  • リズムの読みかた

他の教科の勉強の息抜き時間にでも、
ぜひ楽譜をながめて
・・・タカタカ、ターンタなどと
読む練習をしていきましょう!

今後、実践編として
「練習問題」もどんどん配信していく予定です。
たくさんの問題をこなして、
自信につなげましょうね!!

次回は「拍子記号」を取り上げます。