音楽理論・・・
たくさん覚えることがあって
「ゼイゼイ」してませんか~?
なにごとも最初に覚えることは
山のようにありますが、
一度おぼえてしまえば「楽勝」になると信じて
・・・取り組んでいきましょう!
今回は「音符と休符」を取り上げます。
過去問をみると、平成28年の後期、
そして平成30年の後期~直近の令和3年前期にわたって
「リズム問題」が出されています。
「問5」に、
「次のリズムは、ある曲の歌いはじめの部分である。
それは次のどれか」という問題が出ます。
もともと候補曲に並んでいる歌を知らないと
無理ですが(苦笑)・・・
リズムを「タン、タターン」と読めないと、
解けませんね。
※ちなみに・・・
譜例のリズムは「かたつむり」です。
音符・休符の種類はたっくさんありますが、
保育士試験に出る範囲にしぼって解説していきます。
リズムを攻略すると、
歌がパッとひらめくようになりますよ!!
音符の種類と長さ
音符とは ⇒ 音の高さと長さをあらわします。
ここでは「長さ」に着目して解説していきますね。
長さの関係について
まず全体の割合を
ザックリとつかんでみましょう。
「全音符」の長さを基準として、
その2分の1 ・・・ そのまた2分の1 を続けて、
全音符をいくつに分けたかが、
音符の名前になっています。
これ以上細かい音符もたくさんありますが、
保育士試験では「16分音符」までしか出ていませんので、
ここでは扱いません。
単純音符~点がつかない音符~
全音符(ぜんおんぷ)
2分音符(2ぶおんぷ、2ぶんおんぷ)
4分音符(4ぶおんぷ、4ぶんおんぷ)
8分音符(8ぶおんぷ、8ぶんおんぷ)
16分音符(16ぶおんぷ、16ぶんおんぷ)
音符をつなげる ⇒ 連桁(れんこう)する
「8分音符」や「16分音符」など、
短い音がパラパラと書いてあると、
ビートの全体が分かりにくくなります。
4分の4拍子や、4分の3、4分の2など、
※拍子については徹底講座⑥へ
4分音符を1拍と数える曲の場合
⇒ 4分音符1コ分にまとめて書く方法があります。
これを「連行(れんこう)」するといいます。
試験で「連桁しなさい」
という問題は出ませんが、
楽譜を見たときに「これは・・・8分音符だな!」と
分かるようにしておきましょう。
16分音符を、4分音符1コ分にまとめると・・・
このように桁(けた)が2本になります。
また、
8分音符と16分音符がミックスした
連桁パターンがあります。
ミックスした場合は「桁(けた)の本数」に
気をつけて下さいね。
2本になっている部分が ⇒ 16分音符です。
3連音符~4分音符を3コに分ける・・・特別バージョン~
先ほど、8分音符×2コ ⇒ 4分音符 とお伝えしました。
しかし、
ここで特別バージョンがあります。
曲の特徴によって、
4分音符を3コに分けることがあります。
「3連音符」または「3連符」と呼び、
3コの8分音符を数字の3で囲んで表します。
「となりのトトロ」の挿入歌「さんぽ」の曲は、
イントロから3連音符がたくさん出てきますね・・・
※スミマセン、
著作権の関係で譜面を出せません・・・
この3連音符は、過去問をみると、
平成22年に「にじ」(新沢としひこ作詞/中川ひろたか作曲)
で出てきています。
直接「3連音符」についてを答える
問題ではありませんでしたが、
知識としておさえておくと良いでしょう。
さらに「連符」は「3連音符」だけではなく、
2連符、7連符、11連符・・・など無限にあります。
ただ保育士試験では扱いませんので、
大丈夫です。
付点音符 ~ 音符に・(点)を付ける ~
音符に点を付けるから
⇒ 付点音符と呼びます。
点を付けると、
付ける「もとの音符」の半分の長さが足されます。
ということは、
もとの長さの1.5倍になります(長くなります)。
過去問で出ている楽譜に使われていた「付点音符」は
以下の3種類です。
え~っっ??
0.75とか・・・
数字がこまかくて覚えられませんよ!!
大丈夫!
こまかい数字は覚えなくて良いですよ。
付点音符は、
セットで一緒に出てくる音符があるんです。
そのセットでまとめて覚えておくと
良いですよ。
付点音符には特徴があって、
ちょっと長くなった分 + ちょこっと足す音符
というセットで出てくることが多いです。
特に「子どものうた」には・・・
↑↑↑ このリズムが、
「子どもの歌」にはとっても多く使われています。
ぜひこの形で、
リズムは「タッカ、タッカ、タッカ」と覚えて下さいね。
休符の種類と長さ
休符とは
⇒ 音楽の音のない部分を「長さ」で表します。
種類は、
音符と同じ長さに対応するものが全てあります。
音符と休符の関係
それぞれの長さの関係も大事ですが、
音符との関係も
しっかり押さえておくと良いでしょう。
気をつけよう!似ている「全休符」と「2分休符」
「全休符」と「2分音符」は形が同じで、
書く向き、書く場所に気をつけないと、
区別がつかなくなるほど似ています。
五線を書かないと、上
記のように線が上 ⇒ 全休符
線が下 ⇒ 2分休符 になります。
では、五線上で見てみましょう。
「全休符」は「第四線」から下向きに、
「2分休符」は「第三線」から上向きに書きます。
「休符を書きなさい」という問題は出ませんが、
リズム問題で
「何拍ぶん休みか」が分かっていた方が良いですね!
全休符の「その他の意味」について
「全休符」の基本的な長さは、
「全音符」と同じ4拍分ですが、
その他の意味もあります。
「全休符」は曲の拍子にかかわらず、
「1小節ずっと休み」をあらわすことができます。
リズムの読みかた(一例)
タタタン、タカタカ
・・・などリズムの読みかたに決まりはなく、
いろいろなパターンがあります。
小学校で習うものや、
リトミックで推奨しているものなど、
実にさまざまです。
ここではオススメの読みかたをご紹介しますが、
あくまで
「自分が覚えやすい読みかた」で良いと思います。
大事なのは「長さ」です。
長さが合っていれば、リズムは再現できます。
わけが分からなくなってきました~
あくまで「自分の読みかた」で良いんですよ!
大事なのは、
長さの区別がきちんとしていること。
正しく読めれば、
リズム譜を見たときに
「これは、あの曲!」と分かると思いますよ!
リズム譜を読んでみましょう(練習)
このリズム譜は、何の曲でしょうか?
次の4つの中から選んで下さい。
1.あめふりくまのこ
2.どんぐりころころ
3.かたつむり
4.はたけのポルカ
答えは・・・
「どんぐりころころ」でした!!
リズムを読む以前に、
設問に出ている歌を知らないと
むずかしいですが、
知っている曲から、
リズムに合わせてうたってみると
・・・解けそうですよね。
まとめ 徹底講座⑤で覚えること
徹底講座⑤で学んだことをまとめます。
他の教科の勉強の息抜き時間にでも、
ぜひ楽譜をながめて
・・・タカタカ、ターンタなどと
読む練習をしていきましょう!
今後、実践編として
「練習問題」もどんどん配信していく予定です。
たくさんの問題をこなして、
自信につなげましょうね!!